双子は魔法使い!?
それで、今に至ると言う訳である。

心配性もシスコンもいいところだよなと思いながら、俺はふうっと息を吐いた。

だけど、このド天然が人間界と言うハードな世界で簡単に1人で生活できるとは思えない。

それが心配だからやってきたと言うのも、また事実である。

「なあ、どっかで降りねーか?」

俺は聞いた。

「そうだね、降りよっか」

未来は首を縦に振ってうなずいた。

彼女の後を追うように、俺はついて行った。

「えっ、ここ?」

俺に問いに、
「うん、ここよ」

未来は不思議そうな顔をした。

いや、この場所に驚かないって言う方が間違ってるから。
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