双子は魔法使い!?
双子って泣くタイミングも一緒なんだなと、俺はのん気なことを思った。

「戻るぞ、ここは寒い」

そう言った俺に、
「うん…」

未来は首を縦に振ってうなずいた。

俺たちは、屋上から姿を消した。


「結局休んじゃったね」

壁の時計を見ながら、未来が言った。

時計は午後4時を差していた。

「腫れた目で学校に顔出せれる訳ねーだろ。

むしろ、出ろって方が間違ってる」

そう言った俺に、
「過去だって、泣いてたじゃん」

「自分のこと言えるかよ」

そう言って、俺たちは笑いあった。
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