双子は魔法使い!?
「過去!

未来!」

その声に視線を向けると、息を切らしたクロミさんが立っていた。

彼女の手には、栄養ドリンクのような小さなビンがあった。

「Dr.バギーを見つけて、若返りを止める薬をもらってきた!」

クロミさんが俺にビンを渡した。

「何だかよくわからないんだけど、姉さんも探すのを手伝ってくれて…」

「ママが!?」

驚いたように言う未来に、クロミさんが首を縦に振ってうなずいた。

「実を言うと、姉さんがDr.バギーを見つけてくれたの」

そう言ったクロミさんに、俺たちは顔を見あわせた。

「それよりも、早く先生にそれを飲ませましょう!」

そう言ったクロミさんに、
「わかった!」

俺たちは首を縦に振ってうなずくと、姿を消した。
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