双子は魔法使い!?
ついた先は、学校。

時間も時間と言うこともあり、下校中の生徒たちがたくさんいる。

「制服、着てくればよかったな」

そう言った俺に、
「そうね…」

未来が言った。

生徒たちが好奇丸出しの目で、私服姿の俺たちをチラチラと見る。

見てんじゃねーぞ!

「未来」

コソッと、俺は耳元で未来に話しかけた。

「何?」

「時間を止める魔法、得意だよな?」

「そうだけど?」

未来は目をパチパチさせると、首を傾げた。

「今だけ使えねーか?」

そう言った俺に、
「えっ、でも…」

未来はマズいんじゃないかとでも言うように、不安そうな顔をした。
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