双子は魔法使い!?
「いた!」

職員室に入った瞬間、俺たちは声をそろえた。

先生はちょうどコーヒーを飲もうとしている格好で止まっている。

「本当に止まってるね」

未来が先生の髪をツンツンと引っ張りながら言った。

「魔法のせいだろ?」

俺はビンのふたを開けた。

「ちょっと、失礼します」

未来が先生の手からカップを外すと、俺に差し出してきた。

俺はコーヒーの中に若返りを止める薬を入れた。

スプーンでクルクルとかき回し、コーヒーとよく混ぜる。

「これで完了」

カップを先生の手に戻すと、俺たちは職員室から屋上に場所を移動した。
< 105 / 162 >

この作品をシェア

pagetop