双子は魔法使い!?
1週間も連絡なしで休んでるから、先生も痺れを切らしたのかも知れない。

痺れを切らさないって言う方が間違ってるか…。

「居留守を使うか?」

俺がそう言った時、再びチャイムが鳴った。

鳴り終わると、またチャイムが鳴った。

ここまでくると、ホラー映画の世界だな。

何回も鳴らされるチャイムを聞き流しながら、俺はのん気にそんなことを思った。

「ちょっと文句を言ってこようかしら?」

読んでいるマンガをテーブルに置くと、未来が腰をあげた。

俺も途中までのマンガをテーブルに置くと、未来の後を追った。

ガチャンと鍵を開けると、
「すみません、間にあっていますので…」

ピタリと、未来が止まった。

ハッとしたように、俺も止まった。
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