双子は魔法使い!?
「迷惑、でしたか?」

俺たちの目の前にいるその人が首を傾げた。

赤茶色の肩までのロングに雪のような白い肌、二重の大きな目、薄いピンクの唇――清楚な雰囲気が漂う美人だった。

彼女は制服姿だった。

俺たちと一緒と言うことは同じ学校…だけど、彼女を見たことがない。

「わたし、9組の後藤夏生(ゴトウナツオ)って言います」

彼女――後藤が頭を下げた。

「実は、あなたたちの担任の先生からプリントを渡すのを頼まれて」

そう言って後藤はカバンからプリントを取り出すと、未来に渡した。

「あの…」

後藤の手からプリントを受け取ると、未来が言った。
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