双子は魔法使い!?
「親父がきたのかよ…!」

道理で揺れがひどいと思ったよ。

親父もおふくろと同じ偉大――過ぎる魔法使いだからなあ。

偉大過ぎる魔法使いを両親に持った俺たちは、いろいろな意味でかわいそう…と言うか、今は悲観的になってる場合じゃねー!

「つーか親父のヤツ、異国で仕事してたんじゃねーのかよ!」

俺は言った。

親父は今仕事の都合で異国で暮らしているはずだ。

けど、何で急に帰ってきたんだ?

「仕事に切りがついたから、帰ってきたんですって」

クロミさんが言った。

「何じゃそりゃー!?」

激しい揺れの中、俺は叫んだ。

つーか、この揺れをなんとかしろー!

親父が地面関係の魔法が得意だってことは昔から知ってるから!
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