双子は魔法使い!?
一夜が明けた。

「過去、目の下にクマさんがいるよ…」

そう言った未来に、
「それはこっちのセリフ…」

俺は返した。

俺たちは、すっかり寝不足だった。

つーか、親父は一体何がしたかったんだ?

せっかくの朝食も口に入れることができない。

コーヒー牛乳がマズい…。

テレビに視線を向けると、女子アナがニュースを読んでいた。

朝から元気だな。

その体力を見習うべきなのか、そうでないべきか。

「元気だね…」

俺の心の声を読んだのか、未来が言った。

「あー、そうだな…」

ふうっと、俺は息を吐いた。
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