双子は魔法使い!?
夕方。

家に帰ると、親父がいた。

しかし、その顔は何だか変だった。

朝の暑苦しいくらいの爽やかさがどこにもない。

「パパ、どうしたの?」

未来が聞くと、
「すまない!」

親父が頭を下げた。

何があったの?

そう思い出したと俺たちに、
「今朝の見合い話、なかったことにしてくれないか?」

親父が言った。

ああ、そう言うことか…って、
「ええっ!?」

俺たちの驚いた声がそろった。

見合い話はなかったことにしろって、
「どう言うこと?」

そう聞いた俺に、
「実は好きな人がいたらしい」

親父が答えた。

「す、好きな人!?」

それって、婚約者ってヤツですか!?
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