双子は魔法使い!?
「だから、話はほんの気まぐれだったと言うことで…」

いや、気まぐれでも何でもなくね?

じゃあ、未来のヒステリックは何だったの?

俺たちの悩みは何だったの?

今日1日の出来事は!?

いろいろとツッコミが出てくるが、あり過ぎて何も言えない状態である。

「本当にすまん!」

必死こいて謝っている親父に、俺は何を言えばいいんだ。

「パパ、もういいよ」

呟くように、未来が言った。

「あたしたち、大丈夫だから」

そう言った未来に親父は微笑むと、
「そうか、大丈夫か」
と、言った。

「お前たち姉弟も成長したな。

父上は嬉しいぞ」

ワハハッと笑いながら、親父が姿を消した。
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