双子は魔法使い!?
「親父のヤツ、結局何がしたかったんだろうな」

ベランダの手すりにもたれかかりながら、俺は言った。

「さあね、久しぶりにあたしたちの顔が見たかったとか?」

目の前の景色に目をやりながら、未来はレモンティーを口に含んだ。

ここから見える夜景は、とてもキレイだった。

本当は星を眺めたいところだが、夜景も悪くないかと思う。

色とりどりの小さな宝石を散りばめたような美しい夜景に、俺はちょっとしたセレブ気分を味わいながらポッキーをつまんだ。

「人間界も住んで見ると、結構いいもんだな」

目の前の夜景を見ながら、俺は言った。

☆★END☆★
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