双子は魔法使い!?
「きゃーっ!」

人間界ではこの声を“黄色い声”と呼ぶらしい。

その声の方に視線を向けると、女限定の人だかりがあった。

「今日も素敵!」

悲鳴ともとれるような女の声に、
「何してんだよ…」

俺がため息をついた時、
「あ、生徒会長」

未来が言った。

「セートカイチョー?」

何だい?

それって食べ物なのかい?

「過去知らないの?」

未来が不思議そうな顔で俺に視線を向けた。

「知らねーな」

俺が答えると、未来は驚いた顔をした。
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