双子は魔法使い!?
「私、あなたが好きだったの」

呟くように、副会長が言った。

「ずーっと前から、あなたが好きだったの…」

副会長が目をそらすように、うつむいた。

「好きだったの、要のこと…」

そう言った副会長の肩が震えていた。

この場に沈黙が流れる。

「…本当、か?」

沈黙を破ったのは、生徒会長の方からだった。

「高科…秋葉の気持ちは、本当か?」

そう言った生徒会長に、副会長の顔があがった。

その顔は、涙でグシャグシャだった。

「…要?」

俺が生徒会長の首筋を見ると、そこにあった刻印が消えていた。
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