双子は魔法使い!?
刻印が消えた――つまりは、魔法が解けたと言うことだ。

「私の気持ちは本当です。

入学同時からあなたを思ってました。

成績5番以内に保っていたのも、生徒会に入ったのも、全て…あなたに近づきたかったから。

あなたにつりあう女性になりたかったから。

あなたに、見て欲しかったから…」

泣きながら、副会長が言った。

ヤバイ、俺まで涙が出そう…。

鼻をすすろうとした時、誰かが俺の腕を引っ張った。

未来だった。

俺は未来が何を言いたいのか理解した。

ここは生徒会長と副会長の2人だけの世界だ。

その世界を邪魔しないように、俺たち双子は姿を消した。
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