双子は魔法使い!?
「おやすみ」

「ん」

未来と一緒にベッドに潜りむと、俺は目を閉じた。


薄い紫のような煙…って、デジャヴか?

そう思っていたら、後ろから首筋に何かをあてがわれた。

目玉だけを動かしてそれに視線を向けると、爪だった。

一体何なんだ?

首を動かして振り返ろうとすると、
「動くな」

ガラガラのしわがれた声に止められた。

1度聞いたら、嫌でも忘れることができないこの声って…。

「少しでも動いたら、殺されると思え」

ギリッと、首筋に爪がくいこんだ。

「――ッ、うっ…!」

あまりの痛さに顔がゆがんだ。

また、あの夢か…。

後ろにいるのは、昨日の魔物だ。
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