双子は魔法使い!?
「薄い紫の煙で迷っていたと思ったら、変なものが出てきた。
一応、人間だとは思う。
けど、性別がよくわからないくらいに顔が焼けただれていて、右手の人差し指に飛び抜けて長い爪があって…」
「ねえ」
俺の話をさえぎるように、クロミさんが言った。
「それって、本当なの?」
表情を固くして、クロミさんは俺を見つめている。
「ええ、まあ…」
そう言った俺に、おふくろの片眉がピクリとあがった。
「ブライア、ね」
呟くように、クロミさんが言った。
「ブライア?」
俺と未来の声がそろった。
さすが双子…って、今はそうじゃなくて!
一応、人間だとは思う。
けど、性別がよくわからないくらいに顔が焼けただれていて、右手の人差し指に飛び抜けて長い爪があって…」
「ねえ」
俺の話をさえぎるように、クロミさんが言った。
「それって、本当なの?」
表情を固くして、クロミさんは俺を見つめている。
「ええ、まあ…」
そう言った俺に、おふくろの片眉がピクリとあがった。
「ブライア、ね」
呟くように、クロミさんが言った。
「ブライア?」
俺と未来の声がそろった。
さすが双子…って、今はそうじゃなくて!