双子は魔法使い!?
目を開けると、薄い紫の煙があった。

「――ッ…!?」

ゆっくりと躰を起こしたら、
「過去」

その声に顔をあげると、心配そうに俺を見つめる未来とクロミさんがいた。

「ここは…?」

そう聞いた俺に、
「おそらく、夢の中なのかも知れない」

クロミさんが答えると、息を吐いた

「ようこそ、我が世界へ!」

ブライアの声が聞こえたのと同時に、俺の首筋に彼の爪が当てられた。

「今からゲームをしよう。

ゲームの商品は…」

ガッと髪をつかまれたと思ったら、
「――わっ…!?」

無理やり彼に立たされた。

「こいつだ」

喉元に強く爪を当てられた。

「お前さんたちが勝ったら、こいつを返す。

負けたら、これだ」
< 65 / 162 >

この作品をシェア

pagetop