ほっとここあ
「おっはよ
今日も可愛いね」
「…おはよ
あんたもこりないね」
私はたっぷり皮肉を
込めて返す
「うん
好きだもん!
心愛の事
ずっ―と
言ってるでしょ?」
「はいはい
もう聞きあきた
あんたが私を好きでも
私はあんたを好きに
なれないの
ていうか誰も
好きにならないし
誰も信じたりしない」
「今日もク―ルだねぇ…
でも心愛
俺はあいつとは違うよ
どこにもいったり
しないし!!
心愛だけ!!
一途!!」
「よくそんな事
簡単に言えるね
あいつも始めは
同じ事いってたよ
人ってさ
口では綺麗な事言えても
結局裏切るんだよ?」
私がそう言うと
稜は少し涙目になる
あんたは私の痛みを
多分知ってる
あんたがずっと私を
見てきた事も
知ってる
あの時そばにあたのも
あんただから
時々信頼しちゃいそうに
なる
だから私は
あんたが
…怖いんだ
きっとあんたが
いなくなった時の傷は
深くて消えない傷
だから