ほっとここあ
「心愛?
式終わったよ?」
私は斜め後ろの
凌に話しかけられて
式が終わっていた
事に気付く
「帰ろッ!」
凌はいつもと
変わらない
無邪気な笑顔で
私に笑いかける
少し前に座っている
高山利奈が
私を睨み付ける
「…また睨まれてるから」
「ん?」
凌が聞いてなかったのか
聞き直す
「人の話し聞こ―よ」
私は小さく
ため息をつく
「は―い」
と凌が少し大きな声で
返事をする
高山達がもう一度
私を睨み付ける
「陵いこ」
「一緒に帰って
くれるの?」
陵が少し不思議そうに
訪ねる
「なんでよ
家ちかいんだから」
私はそういうと
さっきから睨み付け
てた高山達を睨み返す
「…変なの」
陵が私を見て
少し笑う