ほっとここあ
私は自分の家へつくと
自分の部屋にかけこむ
ふいに足の力が抜けて
その場に座りこむ
「ここあ!!
今帰ってきたの?
なんかすんごい
勢いだったけど
大丈夫?」
「…うん」
いつだって雪姉は
やさしい
…多分こうやって
お互い何も無かった事に
して笑ってる方が
ずっとずっと楽だと
思う
今まで築いてきた
穏やかで何にもなくて
昔から変わる事のない
雪姉との関係を
壊してまで
真実を知るよりも
ずっとずっといい
…でも本当に
私はそれで後悔しない?
そんなうわべだけの
関係で
後悔したりしない…?