ほっとここあ
「家のすぐ前…」
「家?!
誰の?!」
「陵の」
そう言ったと同時に
ドアが開く
「…」
はぁ…
と陵がため息をつく
いつもなら私が
陵にため息をつくのに
「とりあえず中
入りな?」
陵がそう言って
私を家に招き入れる
「ごめんね
急に」
「ほんとだよ!!!」
「ていうか
寒いのに!!」
「うん
…めっちゃ寒い」
「冬だもんっ!!!
寒いに決まって
んぢゃん!!!!!!
風邪ひいたら
どうすんの!!!!
バカ!」
「バカっていうなバカ」
「いやいやいや
俺成績学年トップだから!
全然バカぢゃないから!!」
私は少し
頬をふくらませる
「…雪姉と
ケンカでもした?」
私は首をふる
「私が一方的に
言っただけ」
「…なんて?」
「大嫌いって」
「…それだけ?」
私は小さくうなずく