ほっとここあ


「帰るとか言っちゃ
やあよ?

このために
昼休み電話して

部屋予約したんだからぁ」

高山がきゃはっと
高い声をだして

首をちょっと傾ける


「調子ん乗ってから

こんな事なんだよ」

高山がさっきより
ずっと低い声で言う

「ねっみんなっ」

またいつもの高い声に
戻し首をもいちど

傾ける

「凌君はあんただけに

優しいわけぢゃないの
間違えないでね」

そう言うと
高山は小さな
カラオケBOXの部屋から
でる

その後ろから
子分達がぐちぐち
言いながら


ぞろぞろとでていく


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