願いはひとつだけ…
Ⅲ 知
自分の想いを確信して間もなく、用事があり、
たまたま何時もより早く家を出た私は、
偶然先生と出くわした。


それから校門までの直線数分の道のりを先生と歩くのが、朝の日課になった…。


私の一方通行の想いみたいに、一方的に私が話すばかりだけど、
時折呆れて見せる苦笑いで充分だった



そうして気が付けば私は
受験生…

街がイルミネーションで彩られ、輝きを増していく中、教室は受験一色に染まっていた。

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