願いはひとつだけ…
頬杖をつきながら
溜め息をつく私を見て
気持ちを察したのか

「そう簡単に出来ないから悩んでるんだよね

頑張れ…

私は何時でも愛華の味方だからさ」

「ありがと…」

照れ臭そうに笑う朋美につられ私も微笑んだ。


暫く二人で話していると
隣でウーウー唸って自習していた伊井野浩太郎
(イイノ コウタロウ)
ことコタロウが

「あーあ、お前ら推薦組はいいよなぁもう決まって…

俺も、もうちょっと勉強頑張っとけば良かったな~」

「もうちょっとじゃすまないでしょ」

朋美にツッコまれへこみながらブツブツ言っている。

< 17 / 94 >

この作品をシェア

pagetop