願いはひとつだけ…
駅から歩いてきて、何時もの交差点を渡って横切る姿。


変わらず私の胸は弾む。


茶色い緩くウェーブのかかった長い髪をなびかせ
ちょっと小走りに近付き
その後ろ姿に声を掛ける

「翔梧せ~んせっ!」


私の声に振り向きもせず

「おはようございます
多田さん」


相変わらず愛想ないな…

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