願いはひとつだけ…
部屋に入るなり私と朋美は

「で、話って?」

ハモりながら身を乗り出して聞いた。


そんな私達に顔を引き攣らせ、後退りしながら
両手の平を私達の目の前に出し

「ちょっ、ちょっと落ち着けよ

取り敢えず美樹に連絡させて

お前等が有無も言わせず引っ張ってくるから
愛華んち行くこと話せなかったんだからな。」

何時ものことだが、勝手に私の机の椅子に座ると
携帯を取り出し美樹ちゃんにメールをすると
直ぐにコタロウの携帯が鳴った。

今日の事を説明しているから、美樹ちゃんらしい…

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