願いはひとつだけ…
途端に私の心臓は早鐘のごとく激しく打ち始めた


朋美と同様、コタロウも私と翔梧先生のことを知っている

翔梧先生を家の親に紹介したのはコタロウの両親だったから…


コタロウは、ベッドに腰掛けた私を真っ直ぐ見て

「この話をする前に、愛華に確認しておきたい

お前、宇都木先生のこと本気だよな?」

何で改めてこんなことを聞くのだろうと、不思議に思いながらも、無言で頭を縦に振った。

なんとなく、いい話ではないんだろうなと感じながら…


コタロウは「分かった」
と一人納得したように呟くと、静かに話し始めた。

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