願いはひとつだけ…
数学の担当の先生の教室
事前調査通り他に先生はおらず

「宇都木先生、お話があるんですけど、よろしいですか?」

ほんの少し驚いたような顔をして、直ぐ元に戻り

「なんでしょうか?」

汗ばんできた手を握り締めて

「23日、一緒に行ってほしいところがあるんです。」

突拍子もない話に無言で
こちらに怪訝な表情を向ける先生

当然な反応だ。

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