願いはひとつだけ…
リビングに戻ってくると
仕事が休みだという
蘭さんのお父さんも来た

先生はお父さんともぎこちないながらも挨拶を済ませ、紅茶やお菓子がテーブルに並び、一息つくと、私は

「今日はごめんなさい」

隣の先生に頭を下げた。

すると透かさず蘭さんのお母さんが

「愛華さんを責めないで下さいね

翔梧さんに会いたいってお願いしたのは私達なのだから…」

そして、驚いて顔を上げた先生に、蘭さんのお母さんは、私が話そうとしていたことを話してくれた。

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