願いはひとつだけ…
蘭と一緒だった頃の翔梧さんはあんなに何時も笑顔だったのに、それが消えてしまっていたなんて

私達が、いくら一人娘を亡くした悲しみに明け暮れていたとはいえ、
息子となった翔梧さんの苦しみに気付いてあげられずにいたなんて

ごめんなさいね

蘭が亡くなってからも
何度かお会いしているのに、ちゃんとお話したことなかったものね

もっと早く蘭の想いを伝えておけば良かった…

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