願いはひとつだけ…
「じゃあ、明日、今日と同じ場所で同じ時間に」

そして去り際、背中を向けながら

「そうだ…、もう僕のことは翔梧先生とは言ってくれないんですか?

さようなら…愛華」

そう言うと右手をヒラヒラさせて去って行った。


今の先生の台詞が木霊する…

愛…華って
呼んでくれた?

キャー!

心の中で一人雄叫びを上げ、卒倒しそうなくらい興奮し、よく無事に家に着いた
というくらい家までの記憶がない…。

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