願いはひとつだけ…
えっ、ええええー!!
それって、それって…

驚きの余り金魚みたいに
口をパクパクする私

先生は少し悪戯っ子みたいに笑うと

「好きだよ、愛華」

私の耳元で囁いた


空耳?
聞き間違い?

「もう一回、言って…」

震える声で言う

「好きだよ、愛華」

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