願いはひとつだけ…
はめた手袋を満足気に眺めていた先生が不意に

「ごめん…、プレゼント用意してなかった」

申し訳なさそうに言ってきた。


私は思い切り首を左右に振り

「もう貰った」

そして、彼の耳元で囁いた。

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