王子の命令は絶対です!
『優しくしないで!』
「わかったよ、」
『うん…』
自分で言ったはずなのにまた、さっきみたいに「そんなことできねぇ!」って言ってくれるのを期待してたのかもしれない…
「なんだよ急に…」
『そのかわり他の子に優しくしないで!!アタシだって意地悪して来るより優しくしてほしいの!!』
今のアタシは無意識に言っていた。
「男は、好きな子にはつい意地悪したくなんの( ̄▽ ̄;)」
『好きって…』
「うん、好き。」
『(ノ_・。)』
アタシの心を大きなモヤモヤが襲った。
前は好きって言われてもなんとも思わなかったのに、何?この気持ち…
罪悪感と痛みが入り交じったような。