破れぬ誓い
「お前は、お前はまたそうやって傷をつくって戦うのか?」
「……そうなると思いますね。」
「…そうか。」
土方さんは「行くか。」と言ってアタシの前を歩く。
アタシは羽織を着ながら後をついていく。
手の平を見つめた。
この傷は恥なんかじゃない。
アタシの決意の傷。
お腹の傷はアタシの人殺しという罪を忘れないための傷。
これからどれだけ傷つこうとも。
強くなる。
強くなるためだったらどれだけ傷ついてもかまわない。