破れぬ誓い
「遥、ごめん。出動前に動揺させちまったな。」
「もう忘れてくれ。ごめんな。俺と遥は友達だ!親友だな!
じゃぁな、生きて帰ってこような。」
総司は歩き出してしまった。
その背中が寂しげで悔しげで。
その背中を生み出してしまったのが自分だと思うと何も言えない。
何を言っても総司を傷つけるだけだと思ったから。
総司…。
アタシの胸も苦しくなる。
気づかなかった総司の気持ち。
アタシが気づかなかったから総司が傷ついたのかもしれない。
「遥ー!生きて帰って来ようなぁー!!」
総司が振り向いてアタシに言った。
笑顔で手を振って。
アタシは大きくうなずいて、土方隊に向かって歩き出した。