破れぬ誓い



「遅かったじゃねぇか。どうした?」

「い、いえ、なんでもないです…。」


総司に言われたせいか土方さんを妙に意識してしまう。


あぁ!こんなことでは駄目だ!

今は斬り込みに集中しなきゃ。


生きることに集中しなきゃ。



「オイ!てめぇら!局中法度覚えてるか!?」


土方さんが急に声を張り上げた。


「一!士道ニ背キ間敷事!!みっともねぇことすんじゃねぇぞ!!」

「「オォ!!」」


誰もが声を張り上げ士気を増した。


そうだ。

局中法度。

みっともない真似はしない。

色恋沙汰なんて駄目。


そんなことで士道に背いたらみんなの仲間でいる資格なんて無い。



アタシはぐっと手に力を込めた。








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