破れぬ誓い
第六話:気持ち
【土方Side】
「近藤さん、遥は?」
いつの間にか、遥が姿を消していた。
あちらこちらに骸が転がっている部屋で俺は後始末をしていた。
さっきまで遥と近藤さんが話していたかと思うとアイツはいなくなっていた。
「遥か?総司のところに行かせたぞ。」
「総司のところに?」
「なにか悪いことでもあったか?」
眉間に皺を寄せる俺に近藤さんは少しとまどったようだ。
それはそうだろう、近藤さんに向かって不機嫌そうな顔をしたことは無かったから。
「いいや、別になんでもねぇよ。」
と、また仕事にかかる俺。
無性に遥が気にかかる。
俺らしくねぇ。