破れぬ誓い
遥が腹を切られて担ぎ込まれたとき俺は背筋が凍った。
このままでは遥が死んでしまう、と。
一度だって隊士が死ぬことをここまで恐れたことはなかった。
寂しく、胸が痛んだことはあったがこれほどまで恐れたことは無かった。
遥が死ぬかも知れないと思うとそれ以上だった。
不安で怖くて気持ちが悪くなりそうだった。
俺らしくない。
胸が苦しくて俺が代われるものなら代わってやりたいと思った。
いつまでも側にいたかった。
素直に遥のそばにいられる総司を羨ましく思えた。
俺らしくねぇ。
遥のことを思うたび俺らしくねぇことばかり考える。
どうしちまったんだ。
俺は。