破れぬ誓い
「土方さん。」
厠から帰ってきたらしい土方さんを俺は止めた。
「総司…。」
俺を見て土方さんは驚く。
「ちょっと話がありましてね。」
「話し?」
俺に連れられるまま土方さんは俺の部屋に来た。
「話ってなんだ?総司。」
「自分でも薄々感じてんじゃないんですか?」
「さぁな。」
「アンタも遥と一緒で鈍感だ。」
お互い鈍感同士だから困る。
「土方さん、俺はもう長くねぇ。」
その瞬間、土方さんの顔が絶望で歪んだのを今でも覚えてる。