破れぬ誓い
「俺が引き止めてアイツ等の人生を狂わせたくねぇ。」
「もう、自分の道を歩きだしてほしいんだよ…。」
「何言ってるんですか?新撰組ですよ?
離隊は許されないって言ってたじゃないですか…。」
「あぁ、新選組だったらな…。」
その言葉が刺さった。
嫌な予感がアタシの中を走る。
心臓が音を立てる。
背中が痛い、手の平の汗が冷たい。
「ど…ゆ…ことですか?」
涙が溢れてきた。
答えを聞いていないのに、わかってしまうことが悲しくて。
アタシはその場に崩れ落ちた。
全てを夢だと思った。
答えを聞きたくなかった。
答えを聞く瞬間に夢が覚める気がした。
「新撰組は解散した。」