破れぬ誓い



アタシ達は身を伏せる。

が、何も起きない。


「一体…。」


土方さんが顔をはっと上げて音のした方をじっと睨む。


「土方さ…ッッ。」


土方さんはアタシの口をがっつりと押さえ込み、離さない。

目で「静かにしろ」とアタシを制するとまたさっきの方角を睨む。



アタシも同じ方向をじっと見つめていた。




『パァン…パパパパ……タァン……ドンッ…。』



遠くから微かに聞こえる音。

それは銃声。


どうやらさっきの銃声はアタシ達に向けられた物ではない。



とうとう来たのだ。








仲間のまつ戦場へ。












< 268 / 333 >

この作品をシェア

pagetop