破れぬ誓い
「近・・藤さっ・・。」
ぎゅっとアタシを抱きしめて近藤さんの名前を呼んだ土方さん。
アタシはそっと土方さんを撫でていた。
いつまでも土方さんはアタシを抱きしめていた。
いつの間にか日は傾き空は茜色に染まる。
「近藤さんのこと・・今は悲しくて悔しくて寂しくて・・辛いですけど・・。」
ふと自分の口から零れ出た言葉。
土方さんに、自分に言うように、茜色の空に誓うように零れた言葉。
「いつか・・・いつかきっと近藤さんの想い出を楽しく話せる日が来るから。」
「それまで生きていましょう・・・。」