破れぬ誓い



「ぐぁっ!!」


1人、また1人とアタシの刀によって倒れて行く敵。


「ぁぐっ!!」


敵が多いため無傷で戦えることはない。

もうすでに頬と額、腕、あちらこちらに傷がある。


しかし、痛みを感じない。

感じるのは腹の底から込み上げる怒り。



「よくも・・・よくもッッ!!!」


近藤さんを、総司を・・・・!!!!



怒りが憎しみに変わる。

目の前の敵が醜い鬼に見える。

怒りに震える手は自然と相手を倒して行く。


どんな断末魔も今は憎しみを駆り立てるだけだ。

もっと苦しめばいい。

もっと泣き叫べばいい。

もっと・・・・もっと・・・!!!!



「ぅぁぁああぁぁぁぁ!!!!!!」





・・・・いつしか。


いつしか周りの敵は全て倒れていた。

その顔は全て恐怖に満ちていた。


「ははっ・・・はははっ。」


アタシは壊れたように笑った。


後ろにいる敵もあまりの異様さに手を出さない。


「あはは・・・はは・・・。」


笑っているアタシの目から涙が落ちた。





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