破れぬ誓い
「行くぞ!」
「「「オオオオ!!!」」」
近藤さんの号令に隊士が気合いを込め返す。
大地が震えるような声でアタシの身体は震えた。
それを総司は見たのかそっと頭を叩いて「心配するな」と囁いた。
アタシはギュッと手に力を込めた。
ダンダラの羽織を着た以上アタシは新選組。
やるしかない。
戦うしかない。
大丈夫。
アタシは絶対に勝つ。
アタシはそう自分に言い聞かせ前を向いた。
すると、土方さんと目があった。
いつもの鋭い目つきではなく、まるでアタシを心配するかのような目つきだった。
土方さんは急いで目をそらしたがアタシはしっかり見てしまった。
土方さん…心配してくれてるのかな。
そう思うとちょっと嬉しかった。