破れぬ誓い
「遥、ごめんな。」
「え?」
「俺、護るっつったのにな。」
申し訳なさそうな顔をする総司。
アタシはゆっくり首を振って総司に寄りかかった。
「違うの。違う。そうじゃないの。」
「そうか。」
総司はそれ以上何も言わなかった。
アタシの気持ちが分かっているのか、何も言わずただ側に居てくれた。
アタシはそのまま空を眺めていた。
アタシは、人を…人を……
この手はもう綺麗にはならないのだろうか。