ウソナキ。


「うん、でも今はまだ紅葉には早いかもしれないけど・・・
だから逆に観光客もまだそれほどいないから静か。
紅葉でなくてもキレイなんやから」


「行ってみたいな。
ミライの住んでいた街・・・」


タクミくんの瞳はカレンダーの風景を見つめたまま。

アタシは思い切って言った。


「・・・行こう?京都」


彼はアタシの言葉に少し驚いた表情をして
そしてまた笑顔に戻って言った。


「あぁ、そうだね。
ミライが言うと本当にできそうな気がするよ」



< 274 / 463 >

この作品をシェア

pagetop