ウソナキ。

だって、今はまだ微熱が続いてるけど。

だから熱が下がったらすぐにでも退院できるって。


「・・・ごめんね。
早く帰らないといけなかったのに。
あれ、取りに来たんでしょ?」


少し落ち着いたのか目を覚ました彼はテーブルの上にあったアタシの財布を指差しながらゆっくりと話す。


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