ウソナキ。

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「お待たせしました」

アタシは時計店でタクミくんの時計に新しい電池を入れてもらった。

受け取った時計の秒針が規則正しく動いている。

アタシは時計を耳にそっと当ててその音を聞く。


聞える。

･･･聞える。


－「この時計の音はそのまま俺の鼓動の音だよ？」－

久しぶりに聞くその音に涙が出そうになる。